食環境の変化によって大腸ガンが増えています。内視鏡検査で早期発見を!
近年、日本人の男女ともに大腸ガンになってしまう方が増えています。そのことに伴い大腸ガンによる死亡数も増えてしまっているのですが、早期に発見できればほぼ100%完治するのが大腸ガンでもあります。
当院では、40歳以上になれば無症状の方であっても、積極的に大腸内視鏡検査を受けてみることをおすすめしています。
- 血便(便に血が混じっている)が出る、お尻から出血する
- 下痢・便秘を繰り返す
- 左下腹部が痛い、しこりがある
- 健康診断で大腸ポリープ、または便潜血反応陽性を指摘された
- 親族に大腸ガンになった人がいる
- 40歳以上である
上記の項目に複数該当する方は、ぜひ一度大腸内視鏡検査を受けてみてください。従来、日本人は胃ガンになる人は多くても大腸ガンになる人は少ないとされてきました。
しかし、毎日のお食事が欧米化してきたことに伴い、日本人にも大腸ガンになる人が増えています。
大腸ガンは、いきなりガンになるのではなく良性のポリープが徐々にガン化していくことが知られています。つまり良性ポリープの内に発見し、摘出してしまえばガンにはならないということです。
まずは一度検査をお受けになり、何もなければ3年に1回程度、もしポリープが発見された場合は1年に1回程度の定期検査を行うとよいでしょう。
大腸内視鏡検査の流れ
1.検査日の予約
まずはご来院いただいて診察を行い、医師より検査についてご説明をいたします。お薬手帳や紹介状、近日の血液データがあればお持ちいただけると診察がスムーズになります。また下剤をお渡しいたします。検査日をご予約ください。
2.検査日の前日
ご予約いただいた検査の前の夜は消化のよいものを食べ、21時までに下剤を服用しておいてください。
3.検査日
朝は水やお茶の飲用はかまいませんが、ほかは何も食事を取らずにご来院ください。院内で腸内洗浄液(約2リットル)を飲んでいただきます。数時間で腸の中がきれいになります。
腸を洗浄した後は、鎮静剤を服用していただき、うとうと気持ちよくなっている間に検査を行います。検査中の痛みはほとんどありません。
検査が終了いたしましたら、鎮静剤の効果が切れるまでご休憩いただきます。その後、検査結果について医師よりご説明いたします。